主人あきらの様子
父が戦後島に帰ってきて漁師を始めた。その影響で自身も若くから漁をはじめ、素潜り漁などの篠島伝統漁法をした時もあったが、自分自身に一番合った1本釣り漁と出会う。
複数の船を率いて行うしらす漁などと違い、一隻に一人きり。
釣果は自己責任。自分が釣らなきゃ家庭を守れない。また、海は命がけの場所。荒れた海、穏やかな海でも命の危険と隣り合わせの中、自分がもしいなくなっても家族が暮らせるように民宿を始めた。船は最初の小さな船から大きな船へ。
より遠くへ、より早く漁場へ行ける船へと変わっていく。



一人海へ出て誰とつるむでもなく一人釣る。大物を釣った時の喜びも、釣れなかった時の悔しさもひとりきり。ただ、家に帰った時の家族の笑顔に癒やされる。そんな日々を50年以上続けてまだまだ海へ出続ける。『生涯現役』それが今の思い。
主人あきらの様子


主人あきらの様子
古いと言われようが、不器用と言われようが今までやってきた自分のやり方『1本釣り』で家族を支える。婿も孫も漁に関わっている。自分は漁しか知らないから漁師の生き様しか見せることはできない。シンプルな生き方。今風じゃなくてもいい。家族の笑顔、自分の釣った魚を食べて喜んでくれるお客様の笑顔に支えられて今日もまた海に出る。古臭い漁師の釣った魚を是非味わって欲しい。